手首の柔軟性を改善する方法の例

カラダのこと 手(上肢)

この記事を書くきっかけとなったのは、あるバレーボール選手からの相談でした。

「手首が硬くてスパイクのコントロールや、トスがうまく上がらないことがある」

確かに、素手でボールを強く打ったり弾いたりするわけですから手首や前腕にかかる負担はかなりなものと想像出来ます。

特に、手首の背屈(はいくつ)というイラストの方向の柔軟性が求められるシーンは多いかと思います。

今回は、手首の背屈方向の柔軟性を向上させるメニューをご紹介します。

バレーボールだけでなく、手首の背屈方向の柔軟性が必要となる運動や仕事は多いです。そういった方々に読んでいただきたい内容です。

この記事を書いた人

長友芳之(ながともよしゆき)

柔道整復師・日本スポーツ教会AT

神奈川県横浜市鶴見区の接骨院「ながとも接骨院」にて活動中

施術者としての個人的な意見も入った内容ですのでご了承ください。

筋肉をほぐしてからストレッチすると改善しやすい

手首が硬い方は、ストレッチをすることで手首の柔軟性を改善することが可能です。

ただし、手首の硬さで困っている方の場合は、いきなりストレッチをしても伸びないケースが多いため、まずは伸ばしたい筋肉をほぐして柔らかくしてからストレッチすることをお勧めいたします。

いきなり伸ばすのではなく【ほぐして→伸ばす】がポイントです。

ほぐすのは前腕の屈筋群

手のひらを上にむけた状態で、前腕部の小指側にあるのが前腕の屈筋群です。この筋肉が手首を曲げたり、指を曲げたりします。

イラストのように、反対側の手で軽めに押さえた状態で手首をくるくると回すと、筋肉が動いてほぐすことができます。

痛く感じるほど強く行う必要はありません

これを少しずつ位置を変えて行います。

手首まわりもほぐす

手首周りもほぐします。

手首の部分は筋肉の繊維は少ないのですが、かわりに、柔らかい脂肪組織や筋膜、腱などの組織があります。これらの組織が硬くなることでも関節は動きにくくなってしまいます。

ストレッチの仕方

上記のように筋肉や腱、筋膜をほぐすことで、組織の間に『 ゆるみ 』ができるので、その後のストレッチの効果が高くなります。

ストレッチは以下のように手のひらを上に向けた状態で、片方の手で引っ張ります。

この時、肘は伸びていた方がストレッチ感は感じやすいかと思います。

秒数は10秒✖︎3セットをお勧めしています。

ここでは、ストレッチはゆっくりとリズムはつけずに行います。

10秒で3セットを目安に

床を使ってストレッチすることもできます。

体重を使って伸ばすので効率よくのばすことが可能ですが、硬い方がいきなり体重を使って伸ばすと、関節を痛めてしまう事もあるので様子をみて、無理そうなら冒頭の手で引っ張るタイプのストレッチにしましょう。

以上のような形で、毎日少しずつケアを行っていただくと少しずつ手首の柔軟性が改善してくるかと思います。

過去にされたケガの影響や、もともとの身体の硬さなどにより、効果の出ない方もいらっしゃいます。ご自分のカラダに合わない時は中止してください。


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