【歩くだけでスネや足首の前が痛い・疲れる 原因と対策例】 Front Shin and Ankle Pain or Fatigue While Walking — One Case You Might Relate To

カラダのこと 足(下肢)

この記事を書いた人

執筆者 長友芳之のイラスト
長友芳之

長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)

柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。

※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。

何もしていないのにスネ~足首の前が痛い・疲れる患者様

接骨院で診療していて、比較的多いご相談のひとつに『何もしていないけどスネから足首の前のあたりが痛い・疲れる』というご相談があります。

ぶつけたり、捻ったりしたときは原因が分かりやすいですが、心当たりがない時は患者様も、どうしてよいかわからなくなってしまいます。

そういうご相談を多く受けてきた中で『こういうケースが多いのでは?』と感じていることを書いてゆきます。
あくまでも個人で行っている接骨院で対応した内容をもとに書いていますのでその点はご注意ください。

まずは靴の圧迫がないか確認

私の場合、まずは靴の部分で圧迫されていないかを確認するようにしています。

靴で圧迫されて問題が起きている場合、本人はわかりそうな物ですが、意外とご本人は靴が原因だと気づかないことがあります。

何もしていないのに問題がある 
普段の生活の中で意識していない動作が原因 と言えますので、靴の確認は大切です。 

次に歩き方を確認

※この先、文中のイラストでは全て左足について説明しています。

靴の圧迫などがない場合、次に歩き方を疑います。
今回のように、スネから足首の前側が疲れる・痛いときに見てゆくポイントは主に2つです。 

①足を振り出す時

足を振り出すときに、足の前側の筋肉の作用でつま先が地面に引っ掛からないように持ち上がります。

②足をついて体重をかけてゆく時

振り出した足を地面について、踵から地面につきます。そして荷重をかけてゆくときに足首の前側の筋肉が働きます。

今回は ①の足を振り出すとき について説明します。②の足を着足する時、に関してはどこか別の機会でご紹介したいと思います。

足首を意識的に上げようとすると足首は疲れる

上のイラストを見ていただきたいです。

左側↖と右側↗、どちらの方がスムーズに歩けているでしょうか? どちらも振り出しの部分を描いています。

答えは、右側↗の方がスムーズに歩けているイラストで、左側↖は少しぎこちない歩き方をしている状態を描いています。

このスムーズな動きが阻害された時に、足首に疲労が生まれる可能性があります。

具体的にいうと、右側↗のイラストは足の振り出しを特に意識していない自然な歩き方で、
左側↖のイラストはつま先が地面に引っ掛からないように、意識的に足を上に持ち上げている方の歩き方です。

この、意識的に足を持ち上げる歩き方はスムーズさを欠いた動きになりやすいです。

この状態を理解するためには、足を振り上げる一つ前の段階、足を蹴り出す時に注目する必要があります。

振り出しの一つ手前 蹴り出しの段階に注目

通常の歩行では、カラダの中の神経・筋肉の働きがオートマティックに働いて、足を振り出すときに自然と足首が上に上がるようになっています。

ただし、蹴り出しの段階で

  • 足がしっかりと後ろに行く(股関節が伸展する)
  • つま先までしっかりと体重がのる

この2つのポイントが行われていないと、その後に続く足の振り出しでオートマティックな動きが起こりづらくなります。

何らかの原因で(痛み・習慣・疲れなど)足が後ろに行かなくなったり、足の指先に乗れていなかったりするとオートマティックな動きが出来なくなり、
その代わり、つまづかないように足首を意識的に上げる歩き方になることが考えられます。

足首を上げる筋肉は、スネの部分から足首の内側についている前脛骨筋ぜんけいこつきんと言う筋肉です。

オートマティックでない、意識的な足首の持ち上げは、この前脛骨筋を中心としたスネ周りの筋の疲労を引き起こします。

このようになると、御本人としては何もしていないのに、スネや足首の前側が疲れる・痛いという感覚を感じるようになります。

対策

このような理由で症状が出ている時は、股関節の前側が疲労などにより硬くなり、足が後ろに行かなくなっていることが多いので、股関節の前側のストレッチをして様子を見ます。

前側のストレッチをして可動域かどういきを増やしたうえで、しっかりとつま先まで荷重してもらうように歩行を調整すると、ラクになる方が多いです。

また、蹴り出しの足の角度が外側に向きすぎていると、足の指にまっすぐ体重が乗らないので、結果的に振り出しがうまくいかないことがあります。

その場合は、足をまっすぐについていただくようにします。この方法もなかなか効果があります。

足が後ろに行かない、指先までしっかりと体重が載せられない理由は人それぞれですので、対策も様々ですが、基本的にはこのような考え方のもと、対策を組んでゆくとよいです。

まとめ

  • 何もしていなくても足の前側に疲労感があったり、痛みを訴える方は多い
  • まずは靴のふちで圧迫されていないかをチェックする
  • 次に歩き方を確認 →ここでは、蹴り出し~振り出しの際の問題について書きました。

もう1つのケース【足をついて体重を乗せてゆくとき】が原因で症状が発生するケースに関しては別の機会に記事にしたいと思います。

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