スポーツを行うお子さんの関節の痛み 下肢編

カラダのこと 足(下肢)

成長期のお子さんがぶつけたり、捻ったりしたわけではないのに関節や骨が痛いと訴えられた場合、成長期特有の関節や骨の痛みの可能性があります。

中には早期発見、早期治療が大切なものもありますので、まずは医療機関でしっかりと検査をしていただくことが大切です。

成長期と言うのは関節や骨の痛みが出やすい時期です。スポーツを本格的に行なうお子さんの場合、さらにそういった可能性は高まります。

以下に代表的なものを簡単にまとめていきます

この記事を書いた人

長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)

柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。

※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。

身体に関する情報を集めるときはなるべく一つの記事で判別せず、信頼できる発行元の記事を参考に、総合的に判断するようにして下さい。

股関節まわり

大腿骨頭すべり症

股関節の部分で、大腿骨頭と言う骨の部分がうまく形成されずに滑っていってしまう症状があります。

10歳位の男の子に多い症状だと言われていますので、この年代のスポーツをされる方で股関節が痛いと言った場合は注意が必要です。(スポーツをされていなくても)

同じような症状でペルテス病と言って血流障害によって股関節の軟骨がうまく作られない症状もありますが、この症状の場合は小学低学年位の世代に多いとされています。

いずれにせよ早期発見、早期治療が大切な症状ですので、お子さんが股関節が痛いと訴えられた場合は、なるべく早めに整形外科に連れて行きましょう。

有痛性分裂膝蓋骨

膝のお皿が分裂してしまう症状があります。
原因はよくわかっていませんが膝のお皿が何個かに分かれてしまい、痛みを発生することがあります。

膝の上外側に多い症状ですが、外側だけでなく内側や真ん中に起こることもあるので、膝のお皿のあたりが痛いとお子さんがおっしゃられた時は早めに整形外科に連れて行きましょう。

分裂があっても全員が痛くなるわけではなく、使い方やスポーツの負荷により痛みが発生すると考えられます。

膝の下 オスグッドシュラッター病など

膝の下が痛くなる成長期特有の症状としては、
オスグッドシュラッター病と言って、スネの骨の上端前側の部分で骨が変形してしまう症状が有名です。

それとは別に、膝のお皿の下の部分が痛くなる症状もあります。
これは似ているような症状ですが、別の原因によって起こる症状で、シンディング・ラルセン・ヨハンソン病という名前です。


これらの症状は放置しても問題ないとされていますが、
やはり対策を打った方が痛みが早くひきやすいので、お子さんが膝の下を痛がる場合はなるべく早めに対策を打ちましょう

足まわり

かかと シーバー病(セーバー病)

おもに走る競技やボールを蹴る競技の方で、かかとの部分の成長軟骨の障害が起こるケースがあります。これはシーバー病(セーバー病)と言う症状で小学高学年の男の子に多い症状です。

成長軟骨とは、成長期までの方だけにある骨が成長する部分です。
ここは通常の骨よりも柔らかい為、繰り返すストレスなどにより痛みを発生しやすくなります。

この部分は、かかとの骨の成長軟骨の部分が、ふくらはぎの筋と足裏の筋によって両方から引っ張られているために痛みが発生しやすい部分です。

足の外側

足の外側の中足骨と言う骨の根本部分が痛くなるイセリン病(イズリン病)と言う症状があります。

前述した成長軟骨の部分で起こる痛みになります。
この症状もサッカーのように走り回ったり、ボールを扱う種目で多い症状になります。

足の甲の部分

数は少ないですが、足の甲の先端の骨が変形してしまう病気や、足部の付け根の舟状骨と言う骨が変形してしまう病気もあります。
これも、前述した成長軟骨がある為です。

足の甲の部分は狭い範囲の中に成長軟骨がたくさんある為、運動などで痛みを発生しやすい場所でもあります。

スポーツ種目の多様化や本格的にスポーツをする年齢が低年齢化している関係で、こういった成長期特有の痛みは今後も増えてくることが予想されます。



以上、簡単にそれぞれの症状を説明して参りました。

大切な事はどこの症状にせよ、早めに整形外科を受診することです。

お子さんが関節周りを痛がった時は早めに整形外科を受診すること。

特に、股関節、膝関節周りの症状は早期発見、早期治療が大切なものもありますので要注意です。


整形外科で診察・診断を受けて治療をしてもらったにもかかわらず、まだスポーツをするときに痛みが残っている時は、当院のような接骨院や整骨院などでカラダ全体の調整をしたり、動き方の調整をしたりすることで痛みが早く改善する可能性があります。

レントゲンやエコー・MRIなどの画像検査で問題がないのに痛い場合というのは多くの場合、
筋肉や腱の硬さが原因になっていたり、使い方に問題があるケースがほとんどです。

そのような場合は画像に映らなくても、実際に触って左右差を確認したりすると、硬さを感じたりすることが多いです。


当院でもそのように実際に患者さんの体に触れることで得られる情報をしっかりと見て、なるべく早く復帰していただけるような取り組みを行っています。

筆者は日本スポーツ協会・日本アスレティックトレーニング学会に所属し、普段から最新の情報を取得し、より適切な施術が出来るように努めています。お困りのことがありましたらぜひご相談ください。

参考文献

『骨の成長・発達』 上田晃三、清野佳紀 2008

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