足ウラには色々な筋肉、骨、関節、神経などがあります。
セルフケアでそれらの組織を刺激することで、疲労の回復に役立てたりすることができます。
ここでは22年にわたり人な身体のケアを仕事にしてきた筆者が、普段から自分で行っている足裏のセルフケア方法を解説してゆきます。
この記事を書いた人
長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)
柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。
※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。
足裏の構造
骨とアーチ構造
足の骨はこのようになっています。
足には体重を支えるアーチという構造があって、それはこの骨に対してこのようなラインで入っています。セルフケアの際はこのアーチ構造を意識して行うのが効率的です。
筋肉
足底部にある筋肉は、細かい筋肉が重なり合っています。さらに筋肉の上に足底腱膜という丈夫な膜のシートがあります。
一番深い層
中間層
表層
足底腱膜
踵の部分には体重の衝撃を分散させるためのある程度硬い脂肪組織があります。
セルフケアを行うときは、これらの解剖学的な構造を頭に浮かべつつ行うことで。より効果を高める事ができます。
こまかく覚える必要はありませんが、なんとなく意識して行うとより効果的です。
ほぐし方
手の親指で小さな円を描くように行うのがおススメです。
指で行うと疲れてしまう場合はマッサージガンや、ほぐし棒などを使うとよいでしょう。
道具を使うときは指で行う時よりも強く行いがちなので、押しすぎ行いすぎに気をつけていただく必要があります。
以下の順番で行うと効率的だと思います。
親指~土踏まず・内側縦アーチ部分
前述した内側の縦アーチの部分をゆっくりと揉み解して行きます。
母指球の辺りから土踏まずの方に向けてほぐして行きます。
土踏まずのあたりに来るとツボが集中していますのであまり強く押すと痛いので、優しく行いましょう。
中足部・横アーチ部分
横アーチの部分はこの部分になります。この部分も指やマッサージ器でこねるような形で行います。
手で握ってぎゅっと握りつぶすようにしたり、反対側に持ってたりすると、アーチのストレッチにもなりますのでおすすめです。
外側アーチ部分
外側アーチの部分、主に小指のラインをほぐしておきます。
小指側のラインは普段あまり使わないで固くなっている方も多いです。
かかと
かかとの部分の衝撃を吸収する脂肪体をほぐします。
この脂肪体が硬くなってくることでもかかとの痛みが発生する可能性がありますので、優しくこねるような形でほぐすとよいです。
足底腱膜の痛みだと思っていたらこの脂肪体の硬さだった、というのは良くあるケースです。
指のあいだ
足の指の間も疲労がたまりやすい部分です。
つまむように優しくほぐして行くと、とても心地よく感じるでしょう。(人によっては痛いかもしれません。)
合わせて指の側面もほぐしてあげましょう。
ストレッチ
上記のような形で一通りほぐしたら、最後にストレッチをすることをお勧めします。
ストレッチはこのような形で手を使って一本一本伸ばしても結構ですし、全体を伸ばしていただいてもよいです。反対側もしっかりと行いましょう。
足のケアをすると 良いことがたくさん
足に限りませんが、セルフケアの習慣をつけるととても良いことが体に起こってきます。
まず、毎日体を触ることで日々の体の変化を感じることができます。
『今日はここが痛いな』
とか
『この辺りが硬くなってるな』
など。
そういったカラダからの情報を感じて、日々の生活に落とし込むことで、健康的な生活のヒントとなる可能性があります。
お仕事や勉強、スポーツを頑張っている方、家事を頑張られている方というのは、少なからず体に負担がかかっています。
カラダが悲鳴を上げる前に、セルフケアで体の調整をしていただくことは、現代人にとってとても大切なスキルだと思います。
ここではあまり詳しく書きませんでしたが、足の裏や足の甲の部分にはたくさんのツボがあります。東洋療法では、経絡と言うツボの流れが決められていて、多くの経絡のツボが足の周りにあります。
東洋療法の経絡の考え方とは別に、内臓の反射区という考え方もあり、これは足の裏に体の全身の臓器の反射区がある。こういったものを利用して押したりするのもよいと思います。
当院では、治療の際にこのような形で患者様へのセルフケア指導、アドバイスを大切にしています。
お体の悩みがある際は是非ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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