記事作成
長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)
柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。
※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。
手術後に皮膚が硬くなると、周りが痛い事がある
今回は【以外に多い】手術後の皮膚の硬さからくる周囲の痛みについて。実際にあった例をご紹介というテーマで進めてゆきます。
膝や肩、おなかや胸など、手術を受けたあと、何年かしてから周囲が痛くなる事があります。
原因のひとつに、手術した皮膚や、周囲の組織が硬くなり、その結果周辺の関節の動きに支障をきたし、痛みが発生する事が考えられます。
ここでは、たまに見られる症状について解説してゆきます！
注意
この記事では、手術後、長期間経過した後に、傷口を中心とした硬さが出来た症状について説明しています。
手術後すぐ～１年くらいの皮膚が治癒している期間に起こっている症状ではありません。
手術後すぐに、以下のようなケアを行うと皮膚の炎症を助長し、ケロイドや皮膚の瘢痕の原因となる可能性があります。不安な場合はまず皮膚科などを受診してください。
当院で見られた症状の例
おなか周りの手術後の硬さ → 肩周辺の痛み
１０年ほど前に腹部の手術経験がある方です。
イラストのあたりに手術創があり、その周辺が硬くなって動きが悪くなり、ゴルフスイング時の肩の関節の痛みにつながっていたケースがありました。
当初、肩の関節の治療を行っておりましたが、変化がなかったので、範囲を広げて観察したところ、上記のような痛みのメカニズムが隠れていたことがありました。
このように、スポーツ動作でカラダを大きく使う際は、意外と離れた場所でも影響が出てくることがあります。
胸部付近の手術後のかたさ → 肩周辺の痛み 首コリ
胸部付近の手術後にその近辺の皮膚の硬さができて、首、肩周りの辛さを訴えられる方は多いです。
セルフケアも合わせて、周囲や肩甲骨周り、胸郭周りを緩めてゆくと多くのケースで症状は改善に向かいます。
※悪性腫瘍の手術では、リンパ節の切除なども行なっている可能性もあり、それによりむくみやだるさを訴えられるケースもあります。その場合は思ったような効果が上がってこないケースもございます。
膝の手術後のかたさ → 膝周辺の痛み
膝の周辺の手術跡が、膝関節の動きに悪影響を与えて痛みや違和感を発生するケースも多いです。
以前見えた方では、膝のお皿の骨折の手術後に皮膚が硬くなり、その影響で膝のお皿の動きが低下して、歩く時や階段を下る際のひざの痛みを訴えられていました。
このように、骨折したお皿の骨自体はきれいにくっついていても、周辺の組織に硬さが発生して痛いケースは多いです。
こちらの方には、硬くなった皮膚・脂肪組織のほぐし方をおつたえし、膝のお皿の骨がキチンと動くようにしましたところ、症状は改善しました。
首から頭部の手術後の硬さ → 首コリ 頭痛
首の周囲の手術や、できものの切除後に、周囲の皮膚の硬さから首コリ、肩コリを発症する方も多いです。
この場所は、頭部への影響が多く診られ、頭痛を伴う事もあります。
以前いらした方では、イラストの部分に手術痕があり、その周囲の筋肉の動き、滑走性が低下して頭痛や肩こりなどの症状に悩まれている方がいらっしゃいました。
硬くなった筋膜、筋肉の動きをだし、自宅でのセルフケア方法を御伝えしたところ、すっかり症状がなくなりました。
手術後何年か経ってから離れた場所が痛くなることは意外と多い
ここでご紹介した内容はほんの一部です。
症例にもよりますが、上記のような術後の皮膚の硬さから来ている症状だと判断した場合は、皮膚や皮膚の下の筋膜、脂肪組織を滑走させるような手技を行ってゆくことで改善することが多いです。
また、そういった手技で改善する場合は、セルフケアでも同様の内容を行う事で自分でケアが可能ですので、当院ではセルフケアをしっかりお伝えするようにしています。
ながとも接骨院からお知らせ
横浜市鶴見区でカラダの痛み・ケアはながとも接骨院へ
ながとも接骨院youtubeチャンネル 健康情報を発信しています。
健康情報を発信しています。
ながとも接骨院カラダブログ
平日はいらした順番での施術になります。
混雑状況は以下のⅹアカウントで発信しています。
コメント