年末年始の風物詩の一つにもちつきがあります。つきたてのお餅を一度食べると病みつきになってしまいますよね。また、地域や団体の行事などで行う場合は、普段は会う事のない人と交流できたりするのも餅つきの醍醐味でしょうか。
そんな餅つきですが、ほとんどの方は不慣れだと思います。餅つきをして腰を痛めた、手が痛いという話はあちらこちらで耳にします。
今回は餅つきで痛める場所について解説してゆきます。
この記事を書いた人
長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)
柔道整復師・日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。
https://www.nagatomo-sekkotu.com/
※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。
多くは一時的な筋肉痛
餅つきで翌日体が痛くなるケースの多くは、普段使わない場所を使ったことによる筋肉痛です。
筋肉痛は専門的に言うと遅発性筋肉痛(DOMS)と言ってだいたい72時間くらいで消失することが多いです。カラダの筋繊維が壊されて修復する過程で起こっている正常な反応ですのでこれはそこまで心配することはありません。
NIKE 遅発性筋肉痛とは 遅発性筋肉痛(DOMS)とは?筋肉のこわばりや痛みは運動の一般的な副作用です。 その仕組み、および症状を軽減するヒントを学びましょう。
問題は筋肉痛以外の筋の肉ばなれや、関節のねんざです。
前述のように筋肉痛であれば3日くらいでかなり痛みが引いてくるはずですので、3日以上痛みが続くような時は何か別の怪我をしている可能性があります。
そのような時は医療機関で相談しましょう。
以下に代表的な場所を書いてゆきます。
腰
杵(きね)を振り上げる時の腰

重たい杵を振りかざして、振り下ろす。もちつきはこの連続作業です。
この時にカラダの使い方がうまくないと腰を痛める可能性があります。
しっかりと両足を前後に開き、下半身を安定させた状態で行いましょう。
振り上げるときは、真上にあげるようにすると楽に上げることが出来ます。
またすでに腰を痛めた経験のある方の場合、餅つきの動作でそういったもともと持っていた痛みの元が助長されてぎっくり腰のような症状になるケースも多いです。
ウォーミングアップをしっかり行い、あまり連続で張り切って行わないようにしましょう。
ラジオ体操程度の運動でもウォーミングアップとして行っておくと怪我の予防になります。
餅を返す人の腰も負担がかかる

餅の突き手の方が負担がかかるイメージがありますが、意外と返し動作でも負担がかかります。
理由は、中腰位で何度も反復するからです。
また、付き手とのタイミングが合わないと危険も伴いますので、どうしても急激な動作になりやすいです。
ちなみに筆者はこの返し動作で腰の脇のひどい筋肉痛になったことがあります。
対策としては、しっかりと息を合わせて行い、ゆったりとしたペースで行う事が挙げられます。
また、こちらもウォーミングアップとしてラジオ体操などで身体をほぐしてから行った方が安全です。
うで
杵(きね)を振る手、前腕部

慣れていない方は、腕の力で杵を振り上げたり降ろしたりするため、腕に負担がかかります。
なるべく余計な力を入れないように、杵は杵自体の重さでまっすぐに落とすようにしましょう。
力を抜いて行ったとしても、連続でつき手を行った時は翌日に前腕部の筋肉や、手の中の筋肉が疲労して翌日パンパンになるかもしれません。
対策としては、交代しながら行う事が挙げられます。
返す動作の手は負担が大きい

もちを返す動作も、繰り返すと手にかなり負担がかかります。
うすにお餅がくっつかないように、また杵とお餅がくっつかないように、水分量を調整したり、形を整えたりしますが、上の図のようにお餅の下に手を滑り込ませるようにして返すときに手の内在筋という細かい筋肉をかなり使います。

回数にもよりますが、普段手先を使わない方が行うと手の中が筋肉痛になることもあります。
対策としては、これも何人かで交代しながら行う事が推奨されます。
いかがでしたでしょうか?
この記事を書こうと思ったきっかけが、令和5年の12月末。コロナ禍で中断されていた餅つき大会に4年ぶりに参加して、張り切って返し手を務めていたところ、翌日あちこちが筋肉痛になった経験からです。
この記事をパソコンで打ち込んでいる際も、指の内在筋の筋肉痛で普段よりタイプミスが多く、時間がかかっております。
このようにすこし注意点もある餅つきですが、こういった昔からの伝統文化を体験するとなかなか面白い物だと思います。
皆様もぜひ参加してみてくださいね!くれぐれもムリなさらずに。
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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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