この記事は、神奈川県横浜市鶴見区のながとも接骨院が作成しています。
今回は、ももの内側の筋肉がつってしまった時の対処法に関して御伝えしてゆきます。
ももの内側がつってしまうのだけれども、どうすればよいですか?というご相談を何度かいただいたことがあります。
筋肉としては、股関節の内転筋群 という、足を内側に閉じる筋肉なのですが、これらの筋肉がなぜつってしまうのか、対策はどうすれば良いのか、という部分を私なりに説明してゆきたいと思います。
ふともも内側の構造
まず、ももの内側の筋肉は以下のようにいろいろな種類があります。
※ここに書いていない筋肉もあります。
全部まとめて、内転筋群(ないてんきんぐん)と言い表されます
- 恥骨筋 ちこつきん
- 長内転筋 ちょうないてんきん
- 大内転筋 だいないてんきん
- 薄筋 はっきん
などが挙げられます。
また、この内転筋群ですが、ももの前側の筋肉である大腿四頭筋 だいたいしとうきんや、後ろ側の筋であるハムストリングなどの筋肉にも接しているので、これらの筋に異常が発生したときも違和感が出てくる可能性があります。
つった状態とは
いわゆる つった 状態の時に筋肉の中でどのようなことが起きているのかを簡単に書いたイメージ図がこちらです。
通常の筋肉の収縮
↓緩んでいる時
筋肉の繊維の中を現したモデルです。
↓普通に収縮したとき
先ほどの緩んでいる状態から、ちょっと短くなっているのがわかりますでしょうか?
筋肉の繊維の中では、このように組織がぎゅっと縮むことで、筋肉が収縮して力を発揮します。
つった状態では
↓つった状態
縮みすぎて、組織が重なってしまっています。
ロックされている状態です。
このロックされた状態から戻すためには伸ばす必要があります。
この伸ばす時に役立つのが ストレッチ です。
ストレッチの行い方
つった時のストレッチに関しては つっている方向と反対側に伸ばすと治ります
内転筋群に関しては以下のような姿勢でストレッチをするとよいでしょう。
・上のイラストでは、仰向けで片足ずつ伸ばしています。
・下のイラストでは、壁を使って両足一緒に行なう方法を描いています。
伸ばしています。
こういう形でもいいですが
この図の体勢がしっかりと取れるような柔軟性がある方は、あまりつらないような気がします。
ストレッチの秒数に関してはつりが解除されるまで、ゆっくりと伸ばしましょう。
また、一度つったあとは筋肉がつりやすくなるので、「再びつったら、こうしよう」とあらかじめ計画を立てて起き、
つった瞬間は慌てず冷静に対応すると良いでしょう。
注意点
つっている状態と言っても人によってさまざまな状態がありますので、あまり強くつっているときにムリに伸ばそうとすると、逆に筋肉を傷めてしまう可能性もあります。
あくまでも、優しく伸ばせる範囲で行ってゆくことが大切です。
ここからは当院で患者様に御伝えしている、つり対策をご紹介します。
つってしまう患者様には、ある程度共通点がある
と感じています。
つりやすい方の特徴3つ
- ①冷えたときにつりやすい
- ②運動後や疲労時など、身体が硬くなっているときにつりやすい
- ③脱水状態の時につりやすい(飲酒後や運動後など)
あくまで個人的に思っている事なのですが、対策はこの3点を改善させるのがよいのかなと思っています。
では、それぞれ解説してゆきます。
当院でお勧めしているつり対策3つ
冷やさないようにする
当たり前なことですが、大切です。
例えば、、
夜寝ているとき無意識に布団をはいでしまっていたり
ハーフパンツなどで寝ていて冷えている時は
まずはその点を改善しましょう。
・長いものをはく
・靴下をはく
・適切な布団を使う
・室温を保つ
就寝中の靴下に関しては好みがあると思います。
もし履かれる場合は、あまりきついものだとストレスになる可能性もありますので、緩めの物がよいと思います。
寝る前にストレッチであらかじめほぐしておく
寝る前に、気になる場所を一通り伸ばして寝るとよいです。
先ほどのつってしまった時の対処法をそのまま寝る前に行ってあげるとよいです。
マッサージに関しては軽めに行なうのがよいでしょう
あまり強く行うと逆に痛くなってしまったりすることもあるので気を付けましょう。
日頃から水分補給に気をつける
特にお酒を飲んだ翌朝につるという方はアルコールの利尿作用によって、尿からの水分排泄がすすみ、知らず知らずカラダが脱水状態になっている可能性があるかと思います。
意識的にお水を飲むようにするとよいでしょう。
ただし、
冷たいお水を飲みすぎるとおなかが冷えて結果的に足も冷えやすくなりますので
寝る前は常温の飲み物を飲む
など工夫をするとよいです。
いかがでしたでしょうか?
上記の点を気をつけていただくと、少し変わってくるかもしれません。
しっかりケアをしてゆきたいですね。
余談ですが、私自身もたまに施術をしていて、手のこのあたりがつることがあります。
こういった時も、よくよく思いかえすと
・すこし疲れがたまっていたり
・寝不足が続いていたり
・水分をしっかりとっていない時につっているような気がします。
自分自身もしっかりとケアをしてゆかなければいけませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も皆様のお役に立つ情報を更新してゆきたいと思います。
施術のご相談は院に直接お願いいたします。
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