この記事を書いた人

長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)
柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。
※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。
腕立て伏せで手首が痛い時は関節のぶつかりがある

ある患者様からのご相談をいただきました。
『 腕立て伏せをするとどうしても手首が痛い。手首周りのストレッチをしているけど痛みがとれない 』
というものでした。

症状をみてみると、↑関節のこの部分に痛みがあるようでした。

腕立て伏せの時に、手首は背屈(はいくつ)と言う動きをします。
この時に、手首の背側(甲側)で骨と骨がぶつかり合うようになり痛みが発生しているようでした。
同じ悩みのある方は結構多そうなので、今回記事にしました。
炎症がある時は、まずは痛みの原因となる動作を控える
今回のケースでは関節に炎症が出ているため、ストレッチしても痛みが改善しなかったことが推測されます。
この場合、まず痛みの原因となる動作を控える必要があります。
しばらく腕立て伏せは中止してもらいました。
どうしても腕立てを行いたい場合は、手首が背屈しないようにプッシュアップバーを使ってもらうことをおすすめしました。

腕立て伏せが悪いわけではなく、手首が過度に背屈してしまうことが痛みの原因なので、過度な背屈をしなければ、トレーニングを継続することが出来ます。
プッシュアップバーを使う時も にぎり方が大切

プッシュアップバーをつかっても、手首が床で行っている時と同様に背屈していたら痛みはとれません。
握る時は背屈しないようにこういう形↓でつかむようにしましょう

↓このつかみ方だと、手首が背屈するので、手首の負荷は床で行っている時とあまり変わらない可能性があります。

同じ原理で、ジムにあるチェストプレスマシンなどのバーを握る際に、手首が背屈しないように持つことで痛みを回避することができます。ぜひ試してみてください。
腕立てのフォームの見直し

ほかにも、身体の対する手首の位置で手首の背屈角度は変わります。
手を下にさげていると痛いけど、少し上目だと痛くない と言う事も考えられますので、このあたりも試す価値ありです。
セルフケアも大切

基本は上記のようにフォームの改善や、プッシュアップバーを使って適切に行なう事で痛みが減ってゆくと思います。
ただ、もともとのカラダの硬さなどの影響でどうしても痛くなりやすい方もいます。
その場合はマッサージやストレッチを習慣づけて手首周りを柔らかく保つようにしましょう。
すでに関節に炎症が生じていたりする場合は、ストレッチの体勢で痛みが悪化することもありますので、不安な時は病院や整骨院・接骨院で相談するとよいでしょう。

以前書いた手首まわりのケアに関する動画 記事はこちらです。
その他、トレーニングのアイデア

プッシュアップバーがない場合のアイデアとしては、↖のように公園のベンチで、台の縁をつかんで行うと背屈角度が抑えられるので痛くなりにくいと思います。
↗右側は背屈角度が大きいので痛みが出やすいです。

公園にある金属柵でも、うまく行えば手首の負荷を減らすことが出来ます。
このように、行い方を工夫すれば痛くならない可能性がありますので、ぜひいろいろと試していただくことをお勧めいたします。
今回説明したのは腕立て伏せ(プッシュアップ)の際の話ではありますが、他のプレス系のトレーニングでも、基本的には痛くなる原理は一緒だと考えられます。
また、胸のトレーニングと言う意味ではプレス系からフライ系のトレーニングに変更していただくこともひとつの方法かと思います。
大切なことは、関節の痛みは我慢してトレーニングを続けても良くならないことが多い と言う事です。
ノーペイン ノーゲインの法則はここには適応されませんので、くれぐれも気を付けてトレーニングライフをお過ごしください

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