四十肩・五十肩で二の腕まで痛いのはなぜ?何か対策はあるの?

カラダのこと 手(上肢)

五十肩で肩だけじゃなくて二の腕の方まで痛くなってきて辛い!

四十肩・五十肩で肩の痛みに加えて、二の腕の方まで痛くなる人は多いです。ここでは二の腕の方まで痛い時の対策について自分でできるものを説明してゆきます!

この記事を書いた人

長友 芳之

1984年生まれ 柔道整復師・日本スポーツ協会認定アスレティックトレーナー

横浜市鶴見区にて自身の経営する接骨院『ながとも接骨院』にて活動中。

※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。

なぜ四十肩・五十肩で腕の方まで痛くなるのか?

四十肩、五十肩で腕の方まで痛くなるケースは意外と多いです。まずはその原因として考えられるものを挙げてゆきます。

炎症が腕の方まで及んでいる

四十肩・五十肩で最初は肩の関節の周りだけ炎症があったのが、進行すると図のように腕の骨の表面を伝って下の方まで炎症が起きてくる可能性があります。
すると、痛みとしては二の腕のあたりで感じるようになります。

神経の作用

四十肩・五十肩で首や二の腕のあたりまで痛いときは、神経の作用で痛い可能性があります。
これは神経が網目のようにそれぞれに連結している関係で、ある場所が痛い時に、本来痛くないはずの場所の感覚にまで影響を及ぼすのだと考えられています。

ここでは、代表的な神経の名前を挙げます。

腋窩神経 【えきかしんけい】

脇の下をぐるりと回って肩の筋肉や感覚を支配する神経です。わきの下の部分でいろいろな筋肉に囲まれたスペースを通過するので、四十肩・五十肩の痛みでそれらの筋肉が硬くこわばった状態になると、圧迫されて痛みを引き起こすことも考えられます。

橈骨神経 【とうこつしんけい】

腕の背面を全体的に支配している神経です。手首の先の方まで分布しています。この神経も、腕の筋肉のこわばりなどで圧迫を受けて痛みを発生する可能性があります。

筋皮神経 【きんぴしんけい】

腕の前側を支配している神経です。途中、烏口腕筋と言う筋肉を貫通すると言われていますが、四十肩・五十肩の肩ではこの筋肉もこわばった状態になる可能性がある為、圧迫により痛みが発生する可能性があります。

筋力の低下による血流の低下

四十肩・五十肩で肩が痛いと、自然と痛い方の手を使わなくなります。
すると、長期間使わないことで筋力が低下して、血液を流す力も低下することが考えられます。

人間の体は、血液によって酸素や栄養素が運ばれます。血流不足によって酸欠になった組織は痛みを発しますので、筋力低下も腕の痛みの原因と考えることが出来ます。

対策

基本的には肩に対する治療・施術が大切です。

ただ、四十肩、五十肩と呼ばれる症状は長くかかることも多く、患者さんも『いつまでこの症状が続くの?』と不安になってしまう事があります。

無理のない範囲で対策を行うことは、精神的な面を考慮しても有効だと考えています。

ここからは自分でできる対策についてお伝えしてゆきます。

筋肉をほぐす

肘の周辺には多くの筋肉があります。特に張りやすいのは、肘の付け根の親指側の盛り上がった部分。

ここは肘を曲げる作用のある筋と手首を動かす作用のある筋肉両方ある部分で非常に重要なポイントです。また、腕の力こぶのあたりも張りやすい部分です。

手の親指を使って優しくもみほぐすと楽になるかもしれません。

あまり強く行うと余計に痛くなる可能性もあるので、注意しましょう。

神経の興奮を抑えるために手を当てる

神経は痛い時に手を当ててあげると少し楽になる習性があります。

これを利用して、手当てをしてあげましょう。

※強く押すと下で炎症が起きている時はさらに痛くなりますのであくまでも当てるだけにしましょう。

ツボを押す

東洋療法的な考え方で、腕には主に6つの経絡と言われるツボのラインが通っています。

このライン上に刺激をすることでも、痛みの改善が得られるかもしれません。

以下に私がよく施術で使うツボのラインを示します。名前は覚えなくても、そのあたりにラインがあるんだ と意識して行うと気持ち的にも楽になります。

陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)

以下のように前腕部の表側です。人差し指の方へ流れてゆきます。反対側の手の4本指で優しく押します。

特に 指の間の合谷(ごうこく)▼ 肘の下の手三里(てさんり)★ は経験上重視しています。

太陰肺経(たいいんはいけい)

親指の方へ流れてゆくラインです。反対側の手の親指を使って押すのがやり易いです。

このラインでは 前腕の中央の孔最(こうさい)■ 肘の部分の尺沢(しゃくたく)● に張りが出ることが多いので、ここも経験上重視しています。

少陽三焦経(しょうようさんしょうけい)

このラインは腕の後ろ側です。特に二の腕の部分の 清冷淵(せいれいえん)★ というポイントは、肩にたまった熱を下に逃がす作用のあるツボだと言われています。
ここも、反対側の手の4本指で押します。

以上のようなポイントを無理のない範囲でツボ押ししていただくことも、良いと思います。

指でこういったツボを刺激するときのコツとしては、指先を使うと痛いことがありますので、指のおなかの部分を使ってソフトに押してあげるのがお勧めです。

まとめ

  • 四十肩・五十肩で肩だけでなく、腕の下の方まで痛くなることがある
  • まずは肩の治療が大切
  • 自分で手を当てたり、もみほぐすことも時に有効

いかがでしたでしょうか?

当院でもこういった施術を行っていますので、自分ではうまく行えない という方はご相談ください!

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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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