マラソン膝の内側痛、実際の症例から学ぶ治療法

スポーツ関連の悩み 

マラソンランナーで一度もカラダが痛くなったことがないという人は、あまりいないのではないでしょうか?当院でもマラソンをされる方の施術を良くさせていただきます。

今回、マラソンをなさる方の 膝の内側の痛み について症例報告をさせていただきます。

同じような症状で悩まれている方のお役に立てればと思い記事にしました。

※公開に当たり、患者様の承諾は得ています。

この記事を書いた人

執筆者 長友芳之のイラスト
長友芳之

長友 芳之(ナガトモ ヨシユキ)

柔道整復師・JSPO-AT
神奈川県横浜市鶴見区『ながとも接骨院』にて活動中。

本人もランニングが趣味で、多くのランナーの方の施術経験があります。

※施術者としての個人的見解も若干含んだ内容ですので、お読みになる際はご留意ください。

マラソンランナー 膝の内側の痛み 症例

50代 男性 職業:会社員 
マラソン歴 20年  月間走行距離は200キロ前後 

2025年5月にハーフマラソンの大会で両膝が痛くなり、その後ごまかしつつ走っていた。
8月に登山をしていて下山時に痛みが悪化し、その後ご来院になりました。

痛みのある場所

イラストのこの場所に痛みがあります。

痛い動作

階段の上り下り、特に下りで痛いです。 
また、しゃがみこみは痛くてできない。平地の歩行は問題なし。という状態でした。

膝蓋骨周りの組織に注目 当院での見立て

各種検査の結果、左右共に痛みの出て居る場所は、膝蓋下脂肪体しつがいかしぼうたい という組織だと推測されました。

痛みの原因としては、膝蓋骨しつがいこつの動きの低下が主な問題と考えました。

理由は以下の通りです。


・膝蓋下脂肪体を緩めると痛みがらくになる

・膝蓋骨の動きが悪くなっていて動かすと痛みがある

なぜそのようになっているのか? は初診の段階では特定できませんでしたが、大腿四頭筋という太ももの前側の筋の柔軟性が低下していることも判明しましたので、おそらく太ももの前に負荷のかかるランニングフォームで走っていた為、疲労が蓄積して痛みが発生した可能性が高いと説明しました。

当院での施術内容 

当院では、ランナーの方の施術をするときに、①患部 ②患部外 2つの側面から施術を組み立てる事が多いです。

①患部に対する介入

膝蓋下脂肪体を柔らかく保つ為、また膝蓋骨の動きを改善するために以下のメニューをお伝えし自宅でも行ってもらいました。

膝蓋下脂肪体のもみほぐし

膝蓋骨の周囲にある脂肪体は自分で柔らかくすることができます。

膝蓋骨のセルフ運動 (セッティング)

膝蓋下脂肪体が柔らかくなると、膝蓋骨の動きが出てきますので、今度は自分の筋力で動かせるようにしてゆきます。

膝の前側が痛くて見える方の多くはこの運動が苦手です。

最初は苦手でも、少しずつ行ってゆくうちにほとんどの方がスムーズにできるようになります

上記の二つが直接的な介入です。痛みを短期的にとるだけならこれでよいのですが、今後痛みを出さないようにするために患部外メニューとして以下のメニューを行いました。
ポイントは、走る時に太もも前~膝の前側に負荷がかかりすぎないようにする ことです。

②患部外に対する介入

走り方の見直し

ランニングフォームの見直しは必須だと思います。

ただ、これは長期的に行なってゆく必要があり、一度治して完成というものではありません、

痛くならない走り方が正解ともいえますので、ご本人の走力や目標に合わせて少しずつ行っていただくようにしています。
当院は院内にランニングマシンなどがないので、アドバイスのみですが、内容としては痛い場所によって大まかに走り方の予測がつきますので、その部分は伝えるようにしています。

以下の記事に当院での考え方をまとめています。

膝の伸展制限しんてんせいげんの改善 (膝がしっかり伸びるようにする)

膝を確認させていただくと、ほんのすこし伸びきっていないことが分かりました。

この伸びきらない状態=少し曲がっている状態でランニングすると、膝の前側に大変なストレスがかかります。

特別な理由がない限り、しっかり伸びるようにしてゆく必要があります

こちらの方には 自分で伸ばすようにケアを御伝えしました。

骨盤の前後傾コントロール (骨盤の傾きを修正する)

横から姿勢を見たときに図のように、骨盤が後ろに傾いていると(以下:後傾こうけい)膝の前側や、ももの前に負担が強くかかります

これも、修正可能な範囲でコントロールしてゆく必要があります。例としてこちらの方には 座った状態で骨盤の前傾を保って足を上げ下げするトレーニングを行ってもらいました。

これを続けると骨盤周りの筋がうまく働くようになり、骨盤の前後傾をある程度コントロールできるようになります。

体幹部の柔軟性改善 (円背姿勢の改善)

上半身に目を向けると、やや円背姿勢です。
この円背姿勢も上記の骨盤後傾位を引き起こしやすく、膝の前やもものストレス増加の引き金になります。

以下のような簡単なストレッチを行ってもらい、背骨の柔軟性を付けてもらうようにします。

ストレッチは最初からがんばりすぎると、腰痛や背中の痛みを引き起こすこともありますので慎重に少しずつ行います。

結果 目標としていた富山マラソンを無事完走!

8月後半~10月にかけて、計5回通院いただき、ご自宅でセルフケアを続けていただいた結果、痛みは改善し、無事に11月2日に目標とされていた富山マラソンに出場され完走されました。

痛みで走れない時期があったため、全力で記録を狙うまでは難しい状態でしたが、当面の目標であったマラソン大会の出場は達成されました。

現在も月に一度のペースで継続施術中で、今後の目標はもともとのサブ4レベルまで持ってゆくこと、と話されています。

ひとこと

マラソンのトレーニングは、とにかく量が多くなります。

結果、少しのカラダのズレや使い方のエラーが積み重なり、痛みとして出てくるケースが多いです。

痛みが出たときは、なるべく早めに対策を練っていただけると良いと思います。

今回ご紹介した内容は、全ての方に当てはまる内容ではありませんが、痛みに悩むランナーの方の参考になればと思い、詳細に記させていただきました。

情報の公開にあたり快く許諾していただいたO様にも感謝申し上げます。ありがとうございました。

ながとも接骨院からのお知らせ

当院では、ランナーの方を始め、数多くのスポーツ選手のサポートを行っています。

スポーツ選手の施術は、スポーツ種目への理解がないとうまく行えない部分があると思います。

当院では、様々な種目のスポーツ選手をサポートしてきた経験を活かして、皆様の目標達成のお手伝いをさせていただきます。どうぞご相談ください。

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