『寝具に気を付けているのにしょっちゅう寝違えをおこす』
『仰向け、横向け、どの体勢でも首が痛くて寝れない』
院で施術の仕事をしていると、寝違いを頻繁に起こす方がいらっしゃいます。
寝違えは辛いですよね。
そんな方に寝違えに対する考え方や、施術方法についてご説明してゆきます。
この記事を書いた人
長友芳之
柔道整復師・日本スポーツ協会アスレティックトレーナー
神奈川県横浜市鶴見区にて自身の経営する『ながとも接骨院』にて活動中
寝違いの原因
寝違いには以下のような原因があると考えられています。
筋肉のこわばり
寝ている状態では、昼間よりもカラダの動きがなくなる為、筋肉が固まって血液の流れが悪くなります。
血液の流れが悪い状態があまりにも長く続くと、その部分は痛みを発生することがあります。
血液というのはうまく流れることで、酸素や栄養素を組織に届ける事ができます。また必要のない疲労物質を組織から運び出してくれる作用もあります。
血液の流れがとどこおった状態では、疲労物質が停滞した状態になり、痛みの発生につながるのです。
↑筋肉は硬くなると血管を圧迫して、血液の流れが悪くなります
関節の問題
首の骨は全部で7個あり、骨と骨のあいだはすべて関節になっています。
さらにその関節も、2つの骨の間で1個の関節ではなく、細かくわけると4つの関節があります。
このように複雑な構造をしている分、ちょっとしたことで痛みが起きやすいとも言えます。
寝ている状態では、寝る体勢によって首の関節が、正常な状態と違う方向に動いてロックしてしまうようなことがあります。
疲労など、カラダ全体の不調
寝違いを頻繁に起こす方の話を聞いているとたいてい、疲れがたまっている時や、全体的にカラダの調子が良くない時に起こることが多いです。
これは、疲労の蓄積や調子の低下により、上記のような筋肉の問題、関節の問題が起こりやすくなるためと考えられます。
他にも、睡眠不足や冷えなど、様々な原因が絡み合って寝違いと言う症状が起きているケースが多いです。
寝違いの対策
まずは医療機関へ
自分で寝違いだと思っていても、実は首の別の問題(代表例:頸椎のヘルニアなど)が隠れていることもありますので、一度整形外科などの医療機関で見てもらった方がよいです。
すぐに痛みが治るような軽度の物であればそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、何度も繰り返す場合や、痛くて動かすことが出来ない場合は、自己判断せずに専門家の診察を受けましょう。
急性期は安静
程度にもよりますが、『横を向くことが出来ない』とか、『痛くて上を向けない』というようなはっきりした動作の制限があるような時は、無理にマッサージなどはしない方が良いです。
患部の周辺を蒸しタオルなどで温めてあげると楽になることがありますので試してみるとよいです。また、湿布をつけて安静にすることも効果があります。(蒸しタオルはやけどに注意してください)
スポーツなどで怪我をした時はアイシング・冷却することで、痛みを落ち着かせる方法もありますが寝違いの場合、スポーツの怪我とは基本的に違う事が多いので、無理に冷やす必要はないです。
※中には冷やした方が楽になるケースもありますが、基本的には上記対応の方が良いと考えています。
痛みが引いてきたら徐々に動かす。
少し痛みが引いてきたら、運動を開始します。
いきなり首を動かすと痛みが再発する可能性もありますので、まずは図のように肩甲骨の動きをだすような体操を行うのがおすすめです。
痛みが完全に取れていない段階で、ストレッチポールなどでストレッチしたり、首を大きく動かすような運動をすると痛みが悪化することもありますので、あまり強い痛みがある時は無理をしないようにしましょう。
寝違いの予防
日ごろから適度な運動をする
日ごろから適度に運動している方で寝違いを頻繁に起こす方は少ないです。
これは運動することで、肩や首のまわりに新鮮な血液が巡り、疲労物質などを流してくれることや、カラダを動かすことで首や肩甲骨周りを支える筋力がついて、寝違いをしにくいカラダになるからだと考えられます。
それぞれのライフスタイルに合った運動習慣を持つことは、寝違いの予防に限らず、健康的な生活のためにはとても大切です。
カラダのケア・メンテナンスをする
日々のセルフケアは大切です。
できる範囲でのストレッチや運動、お風呂でのセルフマッサージなどを中心に行なうとよいです。
また、日ごろから通っている接骨院・整骨院・整体などがある場合は、定期的にカラダのメンテナンスを受けることも有効だと思います。
自分では手の届きづらい場所もプロの施術で改善できますし、自分では気付きづらいカラダのバランスの変化を教えてもらえることがあります。
信頼できる場所がある場合は、ぜひ頼ってみてください。
寝具の見直し
寝具の影響も大きいです。
基本的にはあまり柔らかすぎるものよりも、適度な硬さのあるもの
寝たときにカラダのラインが自然になるもの
が良いと言われていますが、この辺りはカラダの状態によっても違います。
寝具の交換などはコストもかかるものですので、まずはカラダのケアを行っていただき、そのうえで効果を感じられない時に考慮するのが効率的です。
いかがでしょうか?寝違いは科学的にまだまだ分かっていないことも多く、情報を発信している人によっても様々な見解があります。
筆者は20年以上身体に触れる仕事をしている中で、上記のポイントを意識していただき、寝違いを起こしづらい体質になってゆく患者さんの姿を何度も見てきました。
ぜひ、これを読んでいる方も意識してみてください。
横浜市鶴見区でカラダの痛み・悩みに対する施術をしています。
ぜひ、ながとも接骨院へご相談ください。
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ブログの他にも、ホームページ・Twitter・YouTube動画などで情報を更新しております。
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施術のご相談に関しては直接、院へお願いいたします。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
神奈川県横浜市鶴見区にある接骨院
ながとも接骨院
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、柔道整復師
長友芳之
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